目覚めは、あまり良いものではなかった。

見覚えのある天井。ああ、ここは和君の家かな。

私…どうしてここにいるんだっけ?



鉛のように重たい身体を起こすと、私は腹部に当たる違和感に気付いた。


…和君?


和君が、うつ伏せになる体勢でベッドに寝ていたのだ。



「か、和君!?」



私はびっくりして、声を上げてしまった。

和君は、ゆっくりと目を開ける。

私を視界に映して、驚いたように身体を起こした。