【完】お前だけは無理。



ああもう、彼はそばにいない。

隣の家には、誰もいないのだと。



ねぇ…もう、会えないの?

私の顔すら、見たくない?


そばにいるだけでいいって言っても…ダメ、かな?


嫌に、決まってるか…


あそこまで、はっきりと言われてしまったんだもん。



「わかってる…わかってるよ、ちゃんと」



涙に滲む声でそう呟いた私の言葉は、和君に届くことはない。




重たい身体を起こして、自分の家へ帰った。


ポストを開けて、届いている手紙を取る。