和君との思い出が、詰まった場所。 ここだけは、何も変わらず、そのままだ。 和君…元気にしているかな。 あれ以来、音沙汰は全くない。 おばあちゃんがなくなって、私はこのマンションに一人で住んでいる。 一応お父さんとお母さんは籍を入れたままだから、私の家に、児童保護団体が来ることもない。 お金は、おばあちゃんが遺してくれた財産と、お父さんが、おばあちゃんの通帳へ、毎月充分な額を支払ってくれていた。 不自由なことはない。