「こら楓（かえで）、困ってるじゃん」


「えっ…あ、あのっ…」


「おー！ごめんごめん、なんか周りにいない感じだったから珍しくてさ」



彼女はお友達に注意され、頰をぽりぽり掻きながら、ニコッと微笑んだ。


な、なんだか、凄く明るい子だなぁ…。


私も自然と笑顔になって、微笑み返す。


すると、目の前の二人が驚いたように目を見開いた。


何をそんなに、驚いてるんだろう…？


不思議に思っていると、肩をポンっと叩かれる。満面の笑みの彼女によって。