【完】お前だけは無理。




足音だけが、私の耳に入る。


その足音さえ聞こえなくなって、私はようやく、瞳から雫が溢れた。




「…あ、あはっ…私、バカだ…」



そうだ。当たり前じゃないか。


和君は言った。私を思い出すたびに、お母さんを思い出すと。


私が原因で、全てが崩れたんだ。

崩れ去ったんだ。


和君から、お母さんを奪った。


わたしは、和君から見たら、恨みの対象でしかない。


当たり前だ…それなのに、私は、私は…