【完】お前だけは無理。




「今後一切、俺に関わるな。お前の顔なんて…一生見たくもない」



すれ違いざまに、そういったい声が、耳に届いた。


…〜っ、



「和君!」



いったい、私のどこにそんな力が残っていたんだろう。

病室を出ようとした和君の足が、止まる。




「…私、は…和君が、好き」



窓から見えていた夕日が、雲に隠れて見えなくなった。


辺りは、一気に明るさを無くす。





「バカじゃねーの?俺は嫌いだっていっただろ。お前なんて、誰が好きになるかよ。

ーーお前だけは、絶対無理。」




彼が、私に告げた最後の言葉だった。