【完】お前だけは無理。




だって、和君は、なんだかいつもと様子が違ったから。

別人みたいに、冷たい表情を浮かべていたから。



「俺、引っ越すことになった」



突然、そんな事を告げられる。


引っ越す…?

あの、マンションから?



「ど、どうして…?私たち、会えなくなっちゃうの…?」


そんな、突然すぎるよ…!


「そうだよ。俺とお前は、もう一生会う事は無い」



和君が何を言っているのか、私にはわからなかった。



「一生…?何言ってるの和君?」


「…雪。俺はお前が嫌いだよ」




頭を、何かに殴られたような衝撃。