なんたって、やっと退院できるんだもん! 「和君!」 いつものように、勢いよく病室の扉を開ける。 その先には、冷たい表情をした和君が、外を見ながら立っていた。 もう、荷物は運び終わったのだろうか。 病室は、新しい人が入れるくらい、綺麗に片付けられていた。 窓から、夕日が私たちを照らしている。 「和君…?退院、おめでとう!」 「……」 「和君…?」 「雪、話があるんだ」 改まって…どうしたんだろう? 嫌な予感が、脳裏をよぎる。