「病院の一階にね、短冊がたくさん吊るしてあったよ!」 私の言葉に、和君はわかりやすくピクッと反応した。 やっぱり、様子が変。きになる…。 「…雪は?いつもと同じ願い事?」 なんだか生気の無い声で、私には向けられた言葉。 『いつもの願い事』 「うん!素敵な家族ができますようにって、書いたよ!」 私は、毎年同じ願い事をしていた。 いつもマンションのラウンジで、和君と一緒に書いていたから、和君は良く知っている。 …って言っても、その願い事はちょっと違う。