【完】お前だけは無理。


「和君!」



勢いよく扉を開けて、病室に入る。


何故か、和君の顔は青ざめていた。

私が来たのにも気づいていないのか、何かに動揺したように、布団をぎゅっと握りしめ、自分の拳を見つめていた。



「和くーん?」



近づいて、名前を呼ぶ。


和君はハッとした表情をして、すぐに私の方を見た。



「ゆ、雪…来てたのか」



無理に作ったような笑顔。

違和感が、私の心に現れる。