無視されるだろうな…って覚悟してたんだ。話せただけまだ…よかった方。 自分にそう言い聞かせながらも、思わず泣きたくなって下唇を噛み締める。 うー…こんなことでめげてちゃダメ…! 一度だけ顔をパチンっと叩き、喝を入れる。 俯いていた顔をあげると、1年3組という標識が目に入り、私は教室に入った。 私の席は…一番後ろだ、よかった。 「あー!あんた!」 突然、背後からそんな声が聞こえる。 …? 自分じゃないと思って席につくと、叫んだ張本人が私の元に駆け寄ってきた。