【完】お前だけは無理。



大好きな人さえ、こんなことに巻き込んでしまうだなんて…。



「ごめん、ごめんね和君っ…」



和君が目を覚まさなくなってから、一睡もできていない。

隈は酷いし、顔は涙でぐちゃぐちゃだ。


涙で濡れる顔を両手で覆って、何度も何度も、「ごめんなさい」と繰り返した。



「ゆ、き…?」


病室に、私ではない声が響く。


私は急いで顔を上げて、和君の方を見た。



「和、君…」



ずっと閉じられていた瞳が、開いていたのだ。