【完】お前だけは無理。




けれど、今もマンションのお隣どうしなのは変わらないし、毎日のようにピアノルームで会っていた。



お父さんと、和君ママとはまだ連絡がとれてはいない。

二人の行方も、わからぬまま。


今はおばあちゃんがマンションに来てくれて、二人暮らしをしている。



「雪、かき氷あるぞ」

「食べたいっ!」



食いついた私に、和君はクスクスと笑って頭をポンっとたたく。


「いちごミルクでいいか?」

「うん!」


「待ってて」と言って、屋台の方へ走っていく和君。



「はい、どーぞ」

「わっ、ありがとう…!」



いちごミルクのかき氷は、当たり前だけど、とてもひんやりしていて美味しかった。