「泣きたいのは雪だよな、ごめん…」 お父さんとお母さんは、毎日のように怒鳴りあっていた。 お父さんは、うんざりした表情で、いつも自分の部屋へ戻っていった。 見たことがある。 お母さんがいない時、お父さんがリビングで何かを漁っていた。 そして、お父さんの部屋に、幾つもの段ボールがあったこともある。 和君ママと、お父さんがちゅーしているのも見た。 …そうだ。 全部全部、私が悪いんだ。 全部知っていたのに、気づいていたのに。 確信が得られないまま、わからないふりをして。