【完】お前だけは無理。




「…病院、行こう。お母さんが…」


「お母さん…何かあったの…?」



走ってきたのだろうか、汗を垂らして、顔を顰めている和君パパ。


私の問いかけには答えず、「行こう…」と、私と和君の手をとった。


和君の顔を見れば、和君は何か察したのか、先ほどよりも青ざめた表情。



…みんな、どうしたの?

みんな揃って青い顔して…なにをそんなに、焦っているの?慌てて…いるの?


私だけが…この重大さに、気づいていないの?



私と和君を乗せた車が、町の私立病院で止まった。


私と和君の手を引いて、病院の中へ入る和君パパ。