和君は学校の宿題をしていて、私は明後日のピアノの発表会に向けてピアノを弾いていた。
「…いっつも、お母さんに怒られるの…どうしてもっと上手く弾けないのって」
今日のレッスンでも、何度も怒られた。
お母さんの娘なのに、間違えたりしたら…想像するだけで恐ろしくて、私は発表会が恐怖でしかなかった。
和君は私の方にきて、私の頭を撫でた。
「雪は上手だよ。俺が言うんだから、自信持って」
発表会への不安が、薄れていく。
和君の言葉一つで、私はなんだって頑張れた。
「雪…どうしてこんな問題も出来ないの!?わからないの!?」
「ご、ごめんなさいっ…」
学校のテストが返ってきて、お母さんに渡した。
国語、生物、社会のテストは無事満点が採れたけれど、算数の問題を3問も間違えてしまった。

