その後、お母さん同士で他愛もない話をし、お父さんと私、向こうのお父さんと男の子は家に戻った。



新しい住人さんが越してきて、幾つか上のお兄さんもやってきた。

賑やかになるといいなぁ。



その時の私は、呑気にもそんなことを祈っていたんだ。


歯車が、歪な音を立てていることにも気づかずに。






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「あなたはすぐにそうやって…っ、全部私が悪いっていうの!?」


「そうは言ってないだろ。…喚くなよ、うるさいな…」


「誰がこうさせてると思ってるのよっ…!!」




リビングから、お母さんの怒鳴り声が聞こえる。