だ、だって…昨日まではあんな…口もきいてもらえないような状況だったのに…
和君は、嫌いな人を家にあげたりするのだろうか。
状況が状況だったから、仕方なくあげた、の…かな…?
私以外にも、この家に出入りしてる女の人がいたり…するのかな…。
…うー、やめよう。
変なこと考えて勝手に落ち込んで、ネガティブになるの禁止…!
首を左右に振り、頭の中の疑問を一振する。
長風呂しすぎたかな…ちょっと逆上せちゃった…。
ボーッとしてきたのを感じ、湯船から出る。
お風呂から出ると一時間ほど経っていて、髪を乾かしまた布団に入った。
昨日よりマシになったとはいえ…やっぱりまだしんどいなぁ…
早く治して、帰らなきゃ。
ふと、外を見た。
薄っすらと跡が見えるくらいの小雨が降っていて、それを静かに見つめる。
雨、降ってきたんだ…
…なんだろう、これ。