「大丈夫か?ビショビショじゃないか…!」
「合唱部は…どうしたんですか?」
私を心配してくれているんだろうけど、そちらの方が気になった。
「いや…きょ、今日は早く終わってな…!」
…?
もう、終わったんだ…。
確かに、時刻は6時過ぎ。
もう終わってても良い時間ではあるけれど…。
それ以上聞く気力もないので、黙り込んだ私。
頭が…痛くなってきた。
「白川、送って行くから車に行こう?」
先生の好意すら、なんだかしんどい。
「いえ、大丈夫です」
確かに今、精神的にもしんどいし、誰かに甘えたい気分ではある。
でも、その誰かは特定の人物で、その人以外には甘えたくなんてない。
その人が私を好きになってくれないからといって、他の人に甘えようとは思わないし、代わりになんてなるわけがない。

