【完】お前だけは無理。


「ふっ…ぅ…」



和君に好きになってもらえない私なんて、何の意味もないんじゃないかと思ってしまう。


今すぐ私じゃない誰かになって、愛されたい。

和君だけで…いいのに。


他の誰から嫌われたって、和君が私を好きだって言ってくれたら…もうそれだけでいい。


それだけの願いが、


叶わない…。


遂に立っているのもしんどくなって、その場にしゃがみ込んだ。


雨に濡れたせいか、さっきの出来事のせいか、身体が酷く重く、怠い。


心なしか、冷え切っている気がして、身体を手で覆った。


寒、い…。


それは、心か、身体か。
わからない。



「白川ッ…!」



前方から聞こえた声に、顔だけあげる。



「…せん、せ…?」



そこには、部活動中のはずの担任がいた。