【完】お前だけは無理。


めいいっぱいの声で名前を呼べば、びくりと揺れる和君の身体。



目を大きく見開くと、ゆっくりとこちらを向いた。




「…ゆ…!っ…」




私を見ながら、何かを言おうとしてグッと堪えた和君。



「雪」って言いそうになったのか、昔から和君は私のことをそう呼んだ。



ゆっくりと和君に近づいたのもつかの間、




「来るな」




久しぶりに聞く、和君の声。