「は、い…」
でも、もう抵抗する度胸も残っていない俺は、ただそういうしかなかった。
「それじゃあ早見君。今後同じ過ちを繰り返さないよう、真っ当に高校生活を送ってね」
胡散臭すぎる笑顔を浮かべ、もう俺には興味ないといった会長。
震える足を必死に動かし、急いで生徒会室を出る。
…な、んだったんだアイツ…。
異常な脅しを掛けられ、もう俺には彼女への興味はなくなっていた。
というより、あんなのを相手にしたら…俺なんかどうにかされてしまう。
あの顔、あの目、あの表情…、思い出すだけで顔が引き攣る。
そして、最後に言った言葉…
『俺と話した会話は一切雪に告げ口しないこと』
…あの時、一瞬見せた切なそうな顔が脳裏に焼きついて離れない。
一人の女を想って…あんな表情ができるものか。
きっと、俺には出来ないだろう。

