【完】お前だけは無理。




「あいつに何かする奴がいれば、生徒だろうが教師だろうが、俺が追い出してやる」



…本気、だ。


俺は、危ない女に手を出してしまったらしい。

バックにこんな男が付いてるなんて、知らなかった。


怖い。目の前の男に、そう思ったことを認めよう。


完全に怯えきっているのだろう、自分でも情けない顔をしているとわかる。

そんな俺にもう構うことはないと察したのか、会長は立ち上がって俺から退いた。



「あ、それと…」



元座っていた場所に戻ろうとしたらしい途中、ふと何かを思い出したように振り返り、もう一度俺を見つめてくる。



「雪のこと、名前で呼ぶな。あと、俺と話した会話は一切雪に告げ口しないこと。もし言えば…、わかるよな?」



…は?

ますます、意味がわからない。