少しの期待に縋りたいほど、ただただ和君が大好き。


ほら、好きって言うだけで、こんなにも胸が痛い。

心臓が潰れちゃうんじゃないかってくらい。


和君は?

こんな風に、誰かを想ったことはあるのかな…?


将来、いつかこんな風に、和君は誰かを想うのだろうか。


その隣が…私の可能性は…?



「…ははっ…ありえない、か…」



掠れた笑いと共に、零れた透明の雫。


そう、私は何処かで気づいている。

高校まで和君を追いかけて来ながら、薄々この恋の結末に気づいているんだ。


諦めない…なんていいながら、和君が私を好きになってくれる可能性を考えると、0以外に浮かばない。


そう、


ーーこの恋に、ハッピーエンドはありえない。