「俺はない。お前に付き合ってる時間もない。わかったら出て行け」



これほど冷たくするくせに、どうしていつも助けてくれるの？

私のために…動いてくれていたの？



「待って、あの「早く出て行けって言ってるだろ！」



話をしたいのに、話どころではない。

和君は心底鬱陶しそうにそう叫び、私を睨みつけた。


私と和君の間の不穏を感じたのか、間に入る瀧川先輩。



「…おいおい、お前どうした…？」



瀧川先輩の前の和君と、私の前の和君はそれほど態度が違うのか、

和君を見つめる瀧川先輩の目が、まるで「お前は誰だ？」と訴えていた。


どうすれば…聞いて、くれるの？

話ができないなら…私、どうしたらいい？


聞きたいことがいっぱいあるのに、

わからないことだらけなのに、

全部、知りたいのにっ…