【完】お前だけは無理。



本当に…心の底から、嫌い?



それ、ともっ…




ーーーーーバタンッ!!!



…まだ、私にはチャンスがあるって思っても…いい…っ?



「失礼、しまっ…す…」



乱れる息を整えながら、生徒会室に入る。


すると、そこには和君の姿は見当たらなかった。


…あれ…?


いない…?



「あっれー?雪ちゃんじゃん!」



後ろから聞こえた声にビックリして振り返ると、視界に入ったのは瀧川先輩の姿。


あ、そういえば副会長さんって…。



「あ、あの…勝手に入ってすみません…!和…水谷先輩、いらっしゃいますか?」



水谷先輩…なんて、変な感じ。

自分で言ってて違和感が酷くて、髪をサッと弄る。



「あー、和哉?もうすぐ来るんじゃない…?」



そう言った瀧川先輩が、一瞬目を泳がせたような気がした。