【完】お前だけは無理。


今日は少し、早く来すぎてしまったかな…。

もう一人は、とっても真面目そうな男の子で、私たちを気にも留めず本を読んでいる。



「あのっ…白川さん」


「は、はい…?」



かしこまったように私の方を向き、真剣な顔をする浩太君。



「この前は…ごめんなさい!」



頭を下げて謝ってきて、私は思わず首を横に振った。



「そ、そんな、あの、何もなかったんだし、そんなに謝らないで…ね?」



確かに、凄く怖かったし、あの時の姿がフラッシュバックすることもあった。

でも、いつまでも引きずるつもりもない。


こういうことは…結構、慣れていたし…。


慣れたからと言って、嫌なものは嫌だけど、同じクラスで、しかも隣の席。