【完】お前だけは無理。



でも、そんな私は次に和君から出てきた言葉に焦りを持った。



「お前が望むなら、退学処分にしてやる」


「退学って…そんな…!」



開いた口が、塞がらない。



「何をされそうになったのか忘れたのか?お前は。襲われそうになったんだぞ?」



私…結果なにもされてないのに、そんなに重い処分はいくらなんでもっ…



「未遂とはいえ強姦なんて、退学になって当たり前だろう」



私の考えを見透かしたように、吐き捨てた和君。

その横顔に、必死に問いかけた。



「わ、私そんなの望んでないよっ…!退学になんてしなくていいよっ…!」



まだ高校に入学したばかりだよ?

浩太君にだって、人生がある。


私がそれを、潰すわけにはいかない…。


そう思いながら、心のどこかでは自分を守りたいだけなのではないかと思う。

これ以上…私は、人に恨まれたくないだけなのかもしれない。