【完】お前だけは無理。


「…っ、わかったならいい」



その表情の理由を、やっぱり私はわからない。




「そういえば、ね…和君」



もうすぐ家に着く…という時、私はあることを思い出した。



「浩太君は…どうなったの?」



それを、聞こうと思ってたんだった…。

昨日の事件後、何があったのか、私は当事者だから教えてもらえないかな…?


じーっと見つめれば、またしても苛立った表情を纏った和君。


見るからにイライラしていて、私を見ずに吐き出すように言った。



「…あんな奴のことが、気になるのか?」



気になるのか、って…



「浩太君が気になるんじゃなくて、私も…当事者だから…」



どこか嫌味が混ざっているような和君の台詞に、落ち着いた声色で返す。



「あいつは、今は停学中だ。とりあえず、四日間」



停学…。

あまり重くない処分に、ホッと心の中で息を吐く。