【完】お前だけは無理。



「お前な…ただでさえこの辺りは治安が悪いって話しただろーが。毎日こんな夜遅くに帰って、何かあったらどうする!?」


「そ、れは…」



何も言い返すことが出来ず、黙り込む。


和君は…心配してくれてるの?


きっと、それは一生徒としてしてくれてるんだろうけど…でも、心配してくれるのは素直に嬉しい。


けど、やっぱり…

諦めの悪い私は、もう一度口を開いた。



「でも…「教師には俺から話す。だから駄目だ」



やっぱり、言わせてくれないよね…。

もう、諦めよう。

和君がここまで言うんだもん…。



「…うん、和君がそういうならわかった」



「駄々をこねてごめんなさい」と付け足して謝れば、和君は切なそうに顔を歪める。