その後も練習を続け、時刻は夜の7時過ぎ。
「白川、今日は本当に助かったよ」
「いえ。私も楽しかったです」
「そう言ってもらえて先生も嬉しいなぁ…!後は先生がしておくから、もう帰りなさい」
「あと少しなんで、手伝わせてください」
ぞろぞろと帰っていく生徒たち。私は、ピアノ付近の片付けをしていた。
グランドピアノ…久しぶりにめいいっぱい弾けて楽しかった。
昔はよく、二人で…
鍵盤を見ながら、いつの間にか私は思い出の曲を奏でていた。
『雪ー!連弾しよう!』
『うん!じゃあ雪が低温パートするね!』
『えー!雪が高音でいいじゃん!俺は雪をリードしたいんだよ』
和君はいつもそんなことを言って、私はそんな和君に笑って…でも、和君に小学5年生くらいになった時、ピアノ飽きたって言い出して…

