【完】お前だけは無理。


…でも、これは想像以上に効いたようだ。


和哉君の顔色が、一変した。


まるで、この世の終わりみたいな、表情。



「和哉君…?」



思わず、心配になって名前を呼ぶ。


え?そんなに困ることなの?



紛れもなく、今私の視界にいるのは和哉君ではない。

私の知る和哉君は、こんな顔をしないもの。



シーン…と、静寂に包まれる生徒会室。



何か言おうかと悩む私に届いたのは、




「……や、めてッ…」



きっと今まで聞いた声の中で、一番弱々しい…声にならない声だった。


私は、こんなに切ない声をしらない。



和哉、君…?



誰、この人は。

そう思わずにはいられなかった。