【完】お前だけは無理。



平然そうな顔で、私の目も見ずにカタカタとキーボードを叩きながら発する。



「憶測で話をするのはやめてくれないか?そんな事実一切ないし、ありえない」



ここに来て…まだそんなこと言うの?

人が大事な話をしているのに、パソコンなんて触って…この話を無視してでもしないといけない仕事なの?


二人に何があったかはわからないけど、一つだけ確かなことがある。


この二人は…確実に両想いだ。

しかも、相当。


お互いしかいないってくらい、想い合っているはず。


それなのに、そこには何か大きな障害がある。

大きすぎる障害が存在している。


その障害が何かは、わからない。



でも、私は二人にはくっついて欲しいと思うんだ。


今日雪の涙を見て、和哉君への想いが痛いほど伝わってきたから。


大切な友達の恋を応援したいと思うのは、当たり前でしょ?



「じゃあ、私寝言で呼んでたこと言うよ、雪に」



脅しのような発言を、仕方なく選択する。


だってこうもしないと、和哉君誤魔化してくるんだもん。