【完】お前だけは無理。



どんどんと入学式は進んで行き、そろそろ呼ばれる頃かな、と席を立つ用意をする。



あ〜…緊張するっ…しっかりしろ、私!


心の中でそう活を入れた時、




「新入生代表による、宣誓」




体育館に響く、進行係の声。



「新入生代表…白川雪」



名前を呼ばれ、立ち上がる。


「はい」


少し声が裏返った気もしたけれど、気にせず壇上へと歩き出した。