「実はピアノが弾ける子がインフルエンザにかかってしまって、一週間来れないんだ。誰か…一週間だけ代わりにピアノを弾いてくれる人はいないか」 こんな時期にインフルエンザなんて…それより、ピアノを弾ける先生がいないのかな…? 先生は随分困ったようにみんなに聞いていたのに、一人も聞く耳を持っていない様子。 困り果てた様に溜息をついている先生がなんだか可哀想で、私は恐る恐る手を挙げた。 何故か、一瞬にして静まる教室。 みんなして私に視線を向けて、身を縮こまらせた。 は、恥ずかしい…