本当に殴りかかって行きそうな勢いに、私は慌てて閉ざしていた口を開いた。



「あ、あの!大丈夫!未遂だから!本当に!」



「「未遂!?」」



あっ…や、やってしまった…!


二人を宥めようとしたものの、言葉のチョイスを間違えたらしい私。

声を揃えて叫んだ二人に、私は必死に弁明をした。




「……で、つまり襲われそうになったけど和哉君が助けに来てくれて未遂で終わった…と」


「は、はい…」


「あいつやっぱりぶっ殺す!!!」