涙というのは、上限がないのだろうか。 ポタポタと瞳から溢れるものが、床を濡らして行く。 泣くな私。昨日から泣いてばっかり、こんなんじゃ、和君追いかけてられないよ。 大丈夫、大丈夫。 和君に好きな人がいないってわかったんだ…それだけで充分、よかったじゃない。 ………でも…、 だからって、和君は私を好きになってはくれないんだよ? 例え今は好きな人いなくたって、これからきっと現れる。 私は、その相手にはどう頑張ったってなれない。