【完】お前だけは無理。


新入生代表だなんて、正直自信ないな…声も小さいし、あがり症だし…。


さっそく自信喪失に陥りながらも、私は校長先生にペコっと頭を下げる。




「ありがとうございます。それじゃあ、失礼しました」



それだけ言って出て行こうとすると、背後からかかる先生の声。



「え〜、もう行っちゃうの〜」



「まだ時間あるからゆっくりしていって〜」と手をグイグイ引っ張ってくる先生に、私は苦笑いを浮かべた。