【完】お前だけは無理。



「…言っただろ?忘れたのか」



ゴミを見るような目で私を見つめる和君に、過去の光景がフラッシュバックする。



「忘たんだったら、もう一回言ってやる」



私は知ってる。

何を言われるか、わかっている。


だってーー…



「俺はお前が死ぬほど嫌いだから。お前だけは何があっても、絶対に無理」



ーー…一度、言われたことのある台詞だからだ。


あの日も、あの時も、そうだった。



『お前だけは絶対無理。もう会うこともないだろうから…今後一切、俺と関わらないで』



いくら優しかった和君を思い出したからって、衝動的になり過ぎた。