目なし女の消えない呪い

眠りについた美月の方へ足音が忍び寄る。




ギィー、ギィー、ギィー……。




美月は目を閉じながら、その音に気づき、耳を澄ます。




ギィー、ギィー、ギィー……。




間違いない。




足音は自分を目指し近づいてきている。




美月の心臓は早鐘を打ち始めた。




誰かの足音が美月のすぐそばで止まった。




そして美月は、誰かに布団を引き剥がせれた。




「あなたの瞳を私にちょうだい」




美月がその声の方に目を向けると、そこには目なし女が立っていた。