目なし女の消えない呪い

その画像に映っていたのは二人の女性。




一人は、目なし女。




もう一人は美月だった。




美月はその画像を吐き気を抑えながら、まばたきもせずに見つめていた。




〈 私の瞳が、えぐり取られている。

どうしてこんな画像があるの?

どうして? 〉




画像の中の美月は、目なし女のアイスピックで、両目をえぐり取られていて、床の上に倒れていた。




画像の中の美月の瞳のない黒い窪みからは、赤い血がまるで涙のように流れていた。




【これがお前の未来だ】




美月はそのメッセージに心臓が止まる思いがした。




【でも、お前だけは簡単には死なせない。

私の恨みを晴らすために!】