目なし女の消えない呪い

「拓也、私たちはとりあえず、目なし女が何者なのかを探るしかないみたいね。

そこにしか、呪いを解く手がかりがないから」




「オレもそう思う。

目なし女は、きっと笹原高校に関係がある人間だよ。

そうじゃなきゃ、オレたちに呪いがかかる理由がないから……」




「私もそう思うわ。

少しでも早く、目なし女の正体をつかみましょう。

これ以上の犠牲者を出さないように」




「それじゃ、オレは圭介や弥生にも電話しておくよ。

仲間は一人でも多い方がいいからな。

美月、明日、学校で会おう」




「拓也、お休みなさい。

また明日、学校で」




美月はそう言って、拓也からの電話を切った。