目なし女の消えない呪い

「お願い……、来ないで!

どうして私なの?

笹原高校の三年生なんて、他にもたくさんいるでしょ……」




希美のその悲痛な叫びもむなしく、ドアはゆっくりと開かれていった。




希美は、恐ろしくて声も出せず、目を見開きながら、後ずさった。




開かれていくドアの隙間から、醜い顔の呪われた女子高生が見えた。




希美は恐れていた事態に、膝がカタカタと震えて止まらなかった。




目なし女はドアの前に立ち、アイスピックを片手に、希美の瞳を狙っていた。