【私はこの学校の生徒に恨みと憎しみを持っています】




メッセージが書き込まれると、ものすごい勢いで、既読の数字が増えていった。




【私は悲しい目なし女。

私の目は、見えません】




【どうかみなさん、私にあなたの瞳を下さい】




【あなたたちに、私の呪いが解けるかしら?】




【みなさん、私を探して……】




〈 バカげてる!

何だよ、このメッセージは? 〉




拓也はそう思って苛立ちながら、グループLINEのメンバーの名前を確認していくと、そこには笹原高校生、三年生の名前がずらりと揃っていた。




そして拓也は、そのメンバーの中に、美月の名前を見つけると、ゾッとして血の気が引いた。




〈 どうして美月が、こんな気味の悪いグループLINEにいるんだ?

おかしいよ、絶対に! 〉




拓也はそう思うと、LINEの画面を消して、美月に電話をかけた。