美月が目を覚まして、ベッドから飛び起きると、美月の心臓はドキドキと早鐘を打ち、その激しい鼓動が収まりそうもなかった。




〈 何なの、今の夢は? 〉




美月はそう思ったあとに、額から流れ落ちる汗を拭った。




〈 どうして私はあんな夢を見たの?

昨日、愛子の殺人動画を見てしまったから?

それとも、これも目なし女の呪いなの? 〉




美月は夢の中で刺された左目を手でさすってみた。




〈 もしかして、私の瞳も目なし女に狙われているのかしら? 〉




美月は不安な気持ちに襲われると、下を向いて、両手で顔を覆っていた。