目なし女の消えない呪い

美月は止まらない涙を拭うこともなく、声を上げて泣いていた。




〈 私には拓也がいる。

いつだって、拓也が私を守ってくれる。

私はいつだって、一人じゃない。

私にはいつも拓也がいるから…… 〉




「美月、この洞窟を出よう。

もう暗闇の中は、こりごりだ。

やっぱり明るい外がいい」




拓也はそう言って、美月に笑顔を見せた。




「拓也、洞窟の途中にコウモリがいたでしょ。

私、コウモリがとっても怖かった。

まるで、私を襲ってくるみたいで……」




「美月はそれでも、洞窟の一番奥まで来ただろ?

美月はみんなのために、勇気を振り絞って……。

オレはそんな美月を誇りに思う。

やっぱり美月は、オレの大切な女だ」




拓也がそう言ってくれたとき、美月はうれして微笑んだ。




〈 拓也さえいれば、他には何もいらない。

拓也は世界で一番、大切な人だから…… 〉