目なし女の消えない呪い

〈 目なし女からのLINEのメッセージだわ 〉




美月がそう思ったのとほぼ同時に、拓也が美月に話しかけた。




「美月、怖くなかったか?

無茶するなよ。

困ったときは、何でもオレに言え。

オレがお前を守るから」




美月は拓也のその言葉を聞くと、涙が溢れ出してきて止まらなかった。




この洞窟の中で、怖かったとき、不安だったとき、美月は何度も拓也の顔を思い出した。




本当は不安な気持ちでいっぱいの自分を拓也に守って欲しかった。




「拓也、私のせいで、目なし女に……。

拓也、ごめんね。

私のせいで……」




美月がそう言ったとき、自分を覆っていた拓也の体が離れた。




そして拓也が懐中電灯で辺りを照したとき、なぜだかそこには、目なし女の姿はなかった。