拓也は美月の父親の目を見つめ、必死にそう訴えかけた。




早くしないと、美月が死んでしまうと、美月の父親に訴えかけても、自分の言葉は信用されないかもしれない。




でも、そのことが真実である限り、拓也は美月の父親を問い詰めなくてはならなかった。




「今すぐ美月を探さないと、美月は大変なことになってしまうんです。

美月は死ぬつもりだから……。

目なし女の呪いを解くために、自分を犠牲にするつもりだから……」




「拓也くん、きみは何を言っているんだ。

目なし女とか、美月が死ぬとか……。

拓也くんが何を言いたいのか、オレにはわからないよ」




「時間がないんです!

美月が目なし女に会ってしまったならば、美月は瞳を奪われて、死んでしまう。

そうなったら、手遅れだから……。

いくら後悔しても、もう遅いから……」