『こっちに来なさい』




美月はその声が聞こえてきた方に懐中電灯の光を当てた。




美月が懐中電灯を当てた先は、まだまだ深い闇が広がっていた。




〈 私は行かなくちゃ…… 〉




美月は目の前に広がる深い闇を見つめ、そう思った。




〈 目なし女が私を待っているわ。

私は弥生とグループLINEの仲間たちを守らなくちゃ。

私が目なし女の呪いを解くの 〉




美月はそう思って、ゆっくりと立ち上がり、深い闇が続いている洞窟の中を歩き始めた。