拓也はスマホをしまい、弥生と圭介に顔を向けた。




「弥生、圭介、悪いけど、オレは美月のところに行くよ。

今、美月からLINEがあったんだ。

美月は今から目なし女に会いにいくつもりらしい。

美月は死ぬつもりなんだ……」




拓也はそう言って、拳を握った。




「だからオレは美月を探しにいくよ。

オレは美月を死なせない。

美月はオレが守るよ」




拓也はそう言って立ち上がった。




「拓也、お前は美月がいる場所に心当たりがあるのか?

闇雲に探しても、美月は見つからないぞ」




圭介が部屋を立ち去ろうとした拓也にそう言った。